お茶のカジハラ いずみ1st 2020|カメラでとらえる和紅茶

お茶のカジハラ いずみ1st 2020|カメラでとらえる和紅茶

お茶のカジハラ いずみ1st 2020

 日本全国を見渡しても滅多にお目にかかることのできない、この「いずみ」という品種は、その希少性から「幻の品種」と呼ばれています。発酵茶としての素晴らしい適性が認められていながら、時代の流れの中で日の目を見ることのなかった、不遇の品種でもあります。「いずみ」は、和紅茶でとても有名な「さしま茶(茨城県)」の「吉田茶園」吉田氏によって見出され、現代において再び「和紅茶」としての役割を与えられ表舞台に姿を現したことには、どこか運命じみたストーリー性と感慨を感じさせられます。

お茶のカジハラ いずみ1st 2020

  熊本県芦北町の「お茶のカジハラ」が作る「いずみ和紅茶」は、フルリーフの大きな茶葉の形状が保たれており、それでいてひとつひとつの茶葉は十分によられ、しっかりとねじり込まれており、写真で見ればその完成度の高さを一目で確認することができます。梶原氏の紅茶は渋みがまろやかで、奥深い甘味と旨味が感じられ、私たち日本人が昔から好んで飲んでいる「お茶の美味しさ」をとても大事にされていると感じられるものばかりです。きっと、この茶葉ひとつひとつに、その想いが込められているのでしょう。

お茶のカジハラ いずみ1st 2020

  味わいも一級品で、他の品種に決して真似のできない、いずみ特有の甘やかな芳香が特徴です。「いずみ」の香りの特徴を表現するのは難しく、口に入れた瞬間に重層的な広がりを見せ、時間経過とともに何層にも折り重なり変化し続けます。
  喉を通った後には、一瞬香ばしい香りを感じた瞬間、鼻を抜けるときには、繊細な花やフルーツにも似たとても繊細な香りに変化し、最後に口の中にはまるでミルクのように甘やかな余韻だけが残ります。他の品種には、決して真似のできない唯一性を獲得しているのが、この「いずみ」なのです。

お茶のカジハラ いずみ1st 2020

  ファーストフラッシュらしいフレッシュさもあり、少し贅沢ですが、アイスティーにも向いていると言えるでしょう。とても希少な品種のため、入荷してもすぐに完売となってしまう人気品種ですが、「幻の品種」とも呼ばれるこの「いずみ」は、数ある和紅茶の中でも一度はお試しいただく価値がある逸品です。

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