お茶のカジハラ いずみ1st 2020
熊本県芦北町の「お茶のカジハラ」が作る「いずみ和紅茶」は、フルリーフの大きな茶葉の形状が保たれており、それでいてひとつひとつの茶葉は十分によられ、しっかりとねじり込まれており、写真で見ればその完成度の高さを一目で確認することができます。梶原氏の紅茶は渋みがまろやかで、奥深い甘味と旨味が感じられ、私たち日本人が昔から好んで飲んでいる「お茶の美味しさ」をとても大事にされていると感じられるものばかりです。きっと、この茶葉ひとつひとつに、その想いが込められているのでしょう。
味わいも一級品で、他の品種に決して真似のできない、いずみ特有の甘やかな芳香が特徴です。「いずみ」の香りの特徴を表現するのは難しく、口に入れた瞬間に重層的な広がりを見せ、時間経過とともに何層にも折り重なり変化し続けます。
喉を通った後には、一瞬香ばしい香りを感じた瞬間、鼻を抜けるときには、繊細な花やフルーツにも似たとても繊細な香りに変化し、最後に口の中にはまるでミルクのように甘やかな余韻だけが残ります。他の品種には、決して真似のできない唯一性を獲得しているのが、この「いずみ」なのです。
ファーストフラッシュらしいフレッシュさもあり、少し贅沢ですが、アイスティーにも向いていると言えるでしょう。とても希少な品種のため、入荷してもすぐに完売となってしまう人気品種ですが、「幻の品種」とも呼ばれるこの「いずみ」は、数ある和紅茶の中でも一度はお試しいただく価値がある逸品です。